本日で一応年内の営業終了でございます。
皆様には本年も本当に良くして頂き
感謝の気持ちでいっぱいです。
至らぬ点ばかりの当店ですが
来年も何卒宜しくお願い致します。
毎年
普段へらへらしている私がこの時期だけは
今年を振り返り、来年を考える。
自分の目標や生き方はどうなのか、何なのか。
小学校低学年の時に
父が某出版社の方から頂いてきた
開高健さんの著書
「オーパ」
これの単行本を穴があくほど読みました。
開高さんは言わずと知れた大作家で
純文学からユーモアのあるエッセイ
また
釣りや葉巻、酒をこよなく愛したダンディズム溢れる方。
オーパはアマゾンで豪快に魚を釣り
ワイルドに喰らい、酒をたしなみ
葉巻を燻らせながら女性を語る
そんな内容で、とても小学生向きではないけど・・
写真と、そのスケールのでかさに憧れ毎日眺めていたのです。
ある日
そのことを父が出版社の方に話
人づてで聞いた開高さんが
「小学生が読んでるの!?」
と大層驚き&喜び
単行本ではなく
ハードカバーの大判を送って下さいました。
それがこれ
この表紙と写真だけでも
男ならゾクゾクくるはず(^^
都会育ちの自分が
この年になっても海や自然に憧れ
豪快でダンディでいかした趣味を持つ男に惹かれるのは
多分この本の影響です。
で
中に一言
家宝なんです。
当時小学生の私に送ってくれたこの言葉
真意は何なのか。
幾度か考えて
私なりにたどり着いたのは
「少年よ、アマゾンは広大で豪快だ。魚もでかくて酒も美味い。
美人も沢山いる。世界は広いよ。でもね、それだけじゃない。
身近に生えてる草木についた朝露の一滴にだって、天と地、
世界は映っている。世界も素晴らしいが、身近にも素晴らしい事はある。」
当時少年だった現中年は
こんな意味でとりました。
さらに解釈を広めて
「足元みてしっかり生きろ。素晴らしいことは身近に沢山ある。それを見逃すな」
と。
本を広げるタイミングで解釈チョコチョコかわるんですが
どうでしょう、皆様のご意見お聞かせ下さい(^^ゞ
座右の銘とは違うけど
来年もこの言葉を噛みしめ
その少年が憧れていた男に近づけるよう努力しよう。
皆様良いお年をお過ごしください!!