お世話になっている広告・映像制作会社ロボットの方が、同僚の方の結婚式で着るためにとスーツを作って下さいました。生地はDRAPERSのTHE BINGLEYのバンチから、Super150の滑らかな光沢ある黒で、織りで細かな格子柄の物を選んでいただきました。このTHE BINGLEYというバンチは、一応冠婚葬祭用の生地を集めた物なのですが、凄いお洒落な生地ばかり！さすがにお祝いの席限定だとは思われますが、織りの柄物や、光沢あるウール、幅広のストライプ等、是非よそ行き勝負スーツとして着て欲しい物ばかり。中でもこの格子柄の黒は、実はとっても自分で欲しかった生地。打ち合わせしながらついつい自分の好みをオススメしてしまいました。そして出来上がりはというと・・・。
いい！凄くいいです！ちょっと不良っぽいのに品がある、動いた時のドレープ感、光沢感は他の生地ではなかなか出ません！そしてご本人の希望によるくるみ釦が適度にフォーマル感を与え、これはホント欲しい・・。実は今現在納品前なのですが、出来のよさについついのせてしまいました。必ず気に入っていただけると思います。Tさん、後日どこかのパーティーやライブで、私が同じスーツを着てお会いした時にはどうかお許しください・・。

WACK WACKの山下さんに誘っていただいて、イベント「IPCRESS GOOD GUYS」に行って来ました。夜中の1時からのライブで、「WACK WACK RHYTHM BAND」とは別のユニット「Freedom Suite」というバンドで演奏との事でした。同じくWACK WACKのメンバーで、当店でスーツを作ってくださった三橋さんもギターで参加しています。2人ともいくつも楽器が使えて多才だなぁ～、楽しみだなぁ～。場所は「グランドキャバレー新宿ニュージャパン」。キャバレーかぁ・・・。？きゃばれー？？
ネットで調べてみるとそう、紛れも無く「キャバレー」です！過剰にゴージャスな作り、大人の社交場、晩年の力道山etc....。私の中では、名前は知ってるが会った事のない有名人、そんなイメージの「キャバレー」です。現在営業はしてないようですが、内装、雰囲気は、古き良き時代当時のままです（昭和３０～４０年代？）。
そして夜中の1時現地にいってみると、レトロなファッションに身を包んだ男女でいっぱい！みなさん結構若そうなのですが、女性は花柄ワンピースや、真っ赤なドレス、バービー人形風の人。男性はモッズの人や、プレスリーのような髪型の人（もみあげまで一緒！本物？）等等。私は雨のせいで短パンでノコノコ来てしまいちょっと反省です・・。お客さんは皆、この非日常的すぎる空間に酔って楽しそうです。当然私もビールが進み、ほろ酔いのところでライブ開始！新ユニットは場所にもとてもマッチして最高の盛り上がりでした。山下さんはシンセサイザーを弾き、三橋さんはギター、いつもとちがうノリに引き込まれました。やっぱりお2人とも多才です。楽しかった！そして好き嫌いは分かれると思いますが、ファッション的にも楽しく勉強になるイベントでした。日本人、特に若い人には、結婚式以外にドレスアップの習慣がないように感じます。どこ行くにもカジュアル、Tシャツ、Gパン。ドレスアップしてどこか行くのが照れくさく、
力が入ってるようで格好悪いと感じるのではないでしょうか？
でも時には思いっ切りお洒落して出かけるのも楽しいですよ。今日の自分のテーマなんか決めて、なりきり、自己演出する。周りなんか関係ない、お気に入りのスーツにチーフで、イベントや遊びに繰り出す。そんな感覚が私は大好きです。今回のイベントは、そんな人達が集う貴重な場だったと思います。ゴージャスなシャンデリアを、悪趣味ととるかお洒落ととるかは、年齢、環境、時代によって人それぞれです。ファッションもそうではないでしょうか？好きな物が格好いい！そういいきれるよう私もがんばります。

シルバージュエリーブランド「ガルニ」のサトシくんの自転車です。サトシくんも海仲間なのですが、先日自転車通勤を始めたので、見せてもらう事になりました。もともとスケートボードやBMX等、ストリートカルチャーに精通した人なので、ただの自転車じゃないな？とは思ってましたがこれは度肝を抜かれました・・。確かにタイヤも極細で車体も軽く、かなり速そうではあるのですが、それ以外は普通のロードレーサーかと思いきや・・・、この自転車ブレーキがありません！競輪用の自転車と同じ作りで、ペダルを後ろにこぐとバックに走る機能がついてます。とまる時には思い切り後ろに踏み込むらしいのですが、これ素人ではまず危険すぎて街乗りなどできません！ビーチクルーザー等のペダル後ろに踏む＝ブレーキの機能とはわけが違います。前方への加速がついているため、中途半端に後方に踏み込んでもよろけるだけ、恐ろしくてとてもスピードなんか出せない・・。しかしサトシくんは、「代々木上原の自宅から恵比寿まで１０分で着くよ」と事も無げに言っておりました。でもやはり自転車にはブレーキ欲しいです。「急がば回れ」、何となくこの自転車を見て思い浮かんだ言葉でした。自転車通勤の皆様、くれぐれも気をつけて下さいね。

「スーツ男子」という本に当店が掲載されました。こちらの出版社は昨年「メガネ男子」と言う本を出版して、巷でメガネブーム？を起こしたそうです。今回はその第２弾という事でスーツの似合う男性、有名人を特集しており当店は本の後半で、お店の紹介という形で載っています。全体にかなり若い人目線ですが、これで２０代前半の方達がオーダースーツに目を向けてくれればとても良い事だと思います。スーツを作るきっかけ、動機は人それぞれです。とにかく良い物が欲しい、欲しいものが売ってない、体にあった物が欲しい、どんな思いのお客様にも応える事が出来、年代問わずに満足していただける店。それを理想としている当店では、若いお客様に気軽に服を作っていただけるのはとても喜ばしい事です。長々書いてしまいましたが「老若男女に愛されるTAILOR」、シンプルですが大目標です！